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ゲーム「エンド オブ エタニティ」を語る

~はじめに~

本日ご紹介する「エンド オブ エタニティ」、通称EoEトライエースが開発し、2010年にセガから発売されたゲームである。他に類を見ない戦闘システムの導入により話題となったのだが、慣れない難しさからか、あまりヒットしなかった。しかし、改めてやり直すとそのシステムやストーリーには心引かれるものがあり、2018年にはPS4リマスター版が発売するなど根強い人気もある。本日はそんなEoEの魅力について語っていく。

 

 

            

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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~あらすじ~

荒廃した世界で、人類はバーゼルと呼ばれる巨大な環境浄化装置内での暮らしを余儀なくされていた。人類はバーゼルに寄り添い、そして運命を支配されながら細々と暮らしていた。その中で生きる、運命に抗う少年「ゼファー」、運命を克服する女「リーンベル」、運命を受け入れた男「ヴァシュロン」の物語である。

 

~EoEの魅力~

 

①濃厚でシリアスな世界観・ストーリー

EoEをプレイしてまず思うのが、何て濃厚なストーリーなんだという点だ。主人公3人達はそれぞれ熾烈な過去を持っており、バーゼルにより決められる「運命」に翻弄されてきた。そんな3人の過去を紐解きながら、運命とは何か、自分はどうするべきなのかを考えさせられる内容となっている。ストーリー全体としては重く、悲しい物語となっているため、好まない人もいるかもしれないが、自分の人生について考えさせられる深いストーリーとなっている。

 

②シリアスを切り裂く豊富なギャグシーン

前の項で述べたとおり、ストーリー全体としてEoEはシリアスで暗い物語である。しかし、プレイしてみると随所にギャグ要素がちりばめられており、全く暗さを感じられず、主人公達が過酷な過去・運命を抱えているという事すら時に忘れさせられてしまう。詳細はネタバレになってしまうため割愛させていただくが、3人のコントのようなやり取りをぜひご堪能あれ。

 

③他に類を見ないクールな戦闘システム

イントロでもお話ししたとおり、EoE最大の魅力が戦闘である。銃撃多重奏RPGと銘打たれているように、銃による攻撃を主体とした、トライ・バトル・アタック方式の戦闘である。銃によるバトルと聞くと、照準を合わせたり特殊な操作が必要なイメージで、筆者もそういった操作は苦手で取っつきにくいイメージである。しかし心配ご無用。EoEの銃撃戦は、誰でも簡単にカッコイイプレイができるようになっている。ボタン一つで戦場を飛び回り、銃を乱射することができる。ただし、イントロで述べたプレイヤーを困らせた難解なシステムとして、「クラッチダメージ」と「ダイレクトダメージ」の2種類にダメージが分かれていると言うことが挙げられる。マシンガンを使った攻撃はスクラッチダメージといい、相手の体力を大幅に削るが確定ダメージとはならない。マシンガンでスクラッチダメージを蓄積した後に、ハンドガンなどでダイレクトダメージを与えて初めてスクラッチダメージが確定ダメージとなる。ダイレクトダメージを与えずに放置しておくと、敵はクラッチダメージを自動回復してしまう。また、スクラッチダメージ与えずにいきなりダイレクトダメージを与えることも可能だが、その場合は敵に大きなダメージを与えることはできない。つまり基本的には、マシンガンによるスクラッチダメージ⇒マシンガンによるダイレクトダメージを交互に繰り返すことで敵を倒せる。以上のようなシステムがあるため、始めた当初は中々敵が倒せなかったりして、早々に諦めてしまうプレイヤーも多かったらしい。しかし、いったん慣れてしまえばそう難しいこともなく、爽快でクールな戦闘を楽しむことができる。

 余談だが、戦場を飛び回る性質上、リーンベルの服をズボンタイプからスカートタイプに変更すると、戦闘中はパンチラ(パンモロ?)の嵐となり、それ故EoEは時折パンツゲーとも呼ばれている。ただ、序盤ではスカートを装備できないようになっているので、見たい方はストーリーを中盤まで進める必要がある。きっとその頃にはあなたはEoEの虜になっていることだろう。

 

 

 

 

 

~最後に~

EoEは、濃厚なストーリー・ギャグ要素・戦闘システムの3拍子が揃った素晴らしいゲームである。しかし、戦闘の難解さ故序盤で止めてしまうプレイヤーが多いのも事実。ぜひ、諦めずに最後までプレイしていただきたい。きっと素晴らしいゲームに出会えて良かったと思っていただけるだろう。

 

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