ゲーム「ニーアオートマタ NieR:Automata」を語る(ネタバレ注意)
~はじめに~
本日ご紹介するのは、ニーアレプリカント/ゲシュタルトの続編にあたる「ニーアオートマタ NieR:Automata」である。本作は2017年に発売され、2021年6月には世界累計出荷数が600万本に達するなど、日本だけでなく世界中で大ヒットした作品である。本日はその魅力について語っていきたい。
~あらすじ~
”遠い未来
突如侵略してきた異星人。
そして、彼らが繰り出す兵器「機械生命体」
圧倒的戦力の前に、人類は地上を追われ付きへと逃げ延びていた。
地球を奪還するために人類側はアンドロイド兵士による抵抗軍を組織。
さらに膠着した戦況を打破する為、新型アンドロイドである戦闘用歩兵「ヨルハ」部隊を投入する。
人のいない不毛の地で繰り広げられる機械兵器とアンドロイドの熾烈な戦い。やがてそれは知られざる真実の扉を開けてしまうこととなる・・・・・・”
(公式HPより引用)
~プレイ感想~
①ストーリーに関して
本作は、前作「ニーアレプリカント/ゲシュタルト」から数千年後という設定で、所々前作と関係する記述や登場人物達が登場しファンを楽しませてくれるが、基本的に前作とストーリーの繋がりはなく、本作からでも楽しめるようになっている。
プレイヤーは人類側の兵器であるアンドロイド兵として、異星人が創り出した機械生命体と戦い、地球の奪還を目指すというのが当初のストーリーである。しかしながらあらすじにもあるように、機械生命体達と戦うにつれて隠された真実が徐々に明らかとなり、主人公やプレイヤーを悩ませるのである。こういった展開は前作と似ていると言える。
また、前作同様本作もマルチエンドを採用しており、A~Dのメインエンドに加えE~Zの全26種類のエンドが用意されている。A~Dエンドでは視点やプレイキャラが代わりながら周回プレイすることで隠された真実が徐々に明らかになっていく。なお、前作同様特定のエンディングではセーブデータが全て消去されるという設定になっているため、注意していただきたい。
Cエンドクリア後にはチャプターセレクトモードが解放され、取りこぼしたクエストやエンディングをいつでも途中からプレイすることができ、後述のやりこみ要素をする上で非常に便利な設計となっている。
②戦闘に関して
基本的には小剣や大剣、ガントレットという武器と、ポッドという射撃や特殊なスキル発動が行える支援ユニットを併せて戦う。極端な話で言えば、ポッドによる遠隔射撃をずっと行っていれば安全に敵を倒せるのだが、ポッドのみではダメージが低かったり盾を装備していてダメージが入らない敵もいたりするため、武器での攻撃も併せて行う必要がある。スキルは、レーザー砲のような物や盾を出す物、地面から槍を出す物など様々で、これらの一部は前作ニーアレプリカントで主人公が使っていた術に由来している。また、プレイ中いつでも変更できるゲーム難易度をEasyに設定すると、オート回避やオート狙撃など設定することができ、これらを使えば勝てない場合だけ難易度を下げたりゲームが苦手な方でも難なくプレイすることができたりするような良心設計となっている。なお、戦闘が楽な分、死んだときのデスペナルティは重めで、装備していたステータスを上昇させるプラグインチップと呼ばれるアクセサリーのような物が全て失われ、規定時間内に死亡した場所に戻ってそれらを回収しないとロストしてしまう。回収するまでにもう一度死んでしまった場合も同様なので注意が必要だが、Easyモードにすればまず死ぬことはないので初心者の方でもご安心いただきたい。
③アイテムなどについて
敵を倒したりフィールドでアイテムを採集したりすることで、武器やポッドを強化したりする素材を入手できる。中にはレアな物も存在するが、基本的には普通にプレイしていれば集められ、周回プレイ後半では多くの素材を店で買うこともできる。そして何と、最終的にはトロフィー(実績)までも店で購入できるという良心設計。これら武器強化やアイテム購入には多くの資金が必要で、周回プレイ初期はお金が足りず苦労するが、後半は換金アイテムの売却や、アイテムの転売により容易に資金を稼ぐことができる。
④やりこみ要素について
前述のA~Zまでのマルチエンディングに加え、本作ではモンスター図鑑のような敵の一覧を集めたり、クエストをコンプリートしたりなどやりこみ要素は満載だ。隠しアイテムの中には、前作ニーアレプリカントで出てきた「ゲシュタルト計画書」なるものも登場し、前作を知っているファンを楽しませてくれる。また、武器を強化していくことで解放されるウェポンストーリーを読むと、所々前作と関係のある文章もあり面白い。このように前作に引き続き本作もやりこみ要素満載となっており、特にシリーズファンにとって楽しい内容となっている。
~最後に~
上記のように本作も前作に引き続き完成度の高いものとなっている。また、前作以上にプレイヤーに対して良心的な設定となっており、このことも全世界でヒットした要因なのかもしれない。興味がある方はゲームが苦手な方でもぜひお気軽にプレイしてみていただきたい。