おもしろいゲーム・推理小説紹介

おもしろいゲーム・推理小説紹介

推理小説、マンガ、ゲームなどの解説・感想

◯初めての方にお勧めの記事!

伊坂幸太郎著「逆ソクラテス」感想(ネタバレ含む)

~はじめに~ 本日ご紹介するのは伊坂幸太郎著「逆ソクラテス」である。本作は表題作を含む5つの短編から構成されたアンソロジーで、いずれも「逆」や「非」など否定形の言葉がタイトルとなっているのが特徴だ。店頭で目に留まったので読んでみた感想を述べ…

辻村深月著「ぼくのメジャースプーン」感想(ネタバレ含む)

~はじめに~ 本日ご紹介するのは辻村深月著「ぼくのメジャースプーン」である。本作は前回記事に書いた同著者の「名前探しの放課後」の伏線になっているとのことで、続けて読んでみた感想を述べたいと思う。 以下、ネタバレを含みます。 未読の方はご注意下…

辻村深月著「名前探しの放課後」感想(ネタバレ含む)

~はじめに~ 本日ご紹介するのは辻村深月著「名前探しの放課後」である。本作は第29回吉川英治文学新人賞候補作となった作品で、あらすじを見て面白そうに感じて読んでみたので、感想を述べたい。 以下、ネタバレを含みます。 未読の方はご注意下さい。 ~…

伊坂幸太郎著「モダンタイムス」感想(ネタバレ含む)

~はじめに~ 本日ご紹介するのは伊坂幸太郎著「モダンタイムス」である。本作は「魔王」から50年後の近未来を描いた作品。魔王を読んでいなくとも楽しめる作品とのことで、新装改訂版の表紙が目についたこともあり読んでみた。 以下、ネタバレを含みます。 …

夏木志朋著「二木先生」感想(ネタバレ含む)

~はじめに~ 本日ご紹介するのは夏木志朋著「二木先生」である。本作は2019年ポプラ社小説新人賞受賞作であり、デビュー作とは思えないほどの引き込まれる設定と展開が話題となった。 以下、ネタバレを含みます。 未読の方はご注意下さい。 ~あらすじ~ ~…

早坂吝著「四元館の殺人」感想(ネタバレ含む)

~はじめに~ 本日ご紹介するのは早坂吝著「四元館の殺人~探偵AIのリアル・ディープラーニング~」である。本作はAIの探偵とAIの犯人が登場するシリーズの3作目である。近未来の設定であり、普通の推理小説とは一味変わった作品である。 以下、ネタバレを…

朝井リョウ著「死にがいを求めて生きているの」感想(ネタバレ含む)

~はじめに~ 本日ご紹介するのは朝井リョウ著「死にがいを求めて生きているの」である。本作も「螺旋プロジェクト」という8作家による「共通のルール」によって繋がった作品を一斉に作るという新たな試みの中の一作である。 www.chuko.co.jp 以下、ネタバレ…

東野圭吾著「希望の糸」感想(ネタバレ含む)

~はじめに~ 本日ご紹介するのは東野圭吾著「希望の糸」である。本作は刑事・加賀恭一郎が登場するシリーズの一作である。私自身このシリーズをすべて読んでいるわけでもなく本作でも加賀がメインで活躍するわけではないので、東野圭吾の一作品として読んで…

薬丸岳著「蒼色の大地」感想(ネタバレ含む)

~はじめに~ 本日ご紹介するのは薬丸岳著「蒼色の大地」である。前記事に続き、本作も「螺旋プロジェクト」という8作家による「共通のルール」によって繋がった作品を一斉に作るという新たな試みの中の一作である。2005年にデビュー作「天使のナイフ」で江…

大森兄弟著「ウナノハテノガタ」感想(ネタバレ含む)

~はじめに~ 本日ご紹介するのは大森兄弟著「ウナノハテノガタ」である。前記事に続き、本作も「螺旋プロジェクト」という8作家による「共通のルール」によって繋がった作品を一斉に作るという新たな試みの中の一作である。 www.chuko.co.jp 以下、ネタバレ…

伊坂幸太郎著「シーソーモンスター」感想(ネタバレ含む)

~はじめに~ 本日ご紹介するのは伊坂幸太郎著「シーソーモンスター」である。本作は「螺旋プロジェクト」という8作家による「共通のルール」によって繋がった作品を一斉に作るという新たな試みの中の一作である。まずはプロジェクトの発起人である伊坂氏の…

東野圭吾著「さまよう刃」感想(ネタバレ含む)

~はじめに~ 本日ご紹介するのは東野圭吾著「さまよう刃」である。本作は18年前に発売された作品であるが、これまでに3回も映像化され、150万部を超えるベストセラーとなっている。そんな人気作をいまさらながら読んでみたので感想を述べたいと思う。 以下…

湊かなえ著「母性」感想(ネタバレ含む)

~はじめに~ 本日ご紹介するのは湊かなえ著「母性」である。本作は10年前に発売された作品であるが、現在映画が公開中の注目作となっている。さっそく読んでみたので感想を述べたいと思う。 以下、ネタバレを含みます。 未読の方はご注意下さい。 ~あらす…

【追記】ゲーム「スターオーシャン6 THE DIVINE FORCE」を語る

~はじめに~ 本日は、2022年10月27日に発売されたスターオーシャンシリーズ最新作「スターオーシャン6 THE DIVINE FORCE」について、両主人公での本編クリア、隠しダンジョン制覇・トロフィーコンプリートまでプレイしたので感想を述べたいと思う。 スター…

辻村深月著「傲慢と善良」感想(ネタバレ含む)

~はじめに~ 本日ご紹介するのは辻村深月著「傲慢と善良」である。ミステリではないが個人的に心に刺さったものがあるので感想を述べたいと思う。 以下、ネタバレを含みます。 未読の方はご注意下さい。 ~あらすじ~ ~おもしろいポイント~ ①傲慢 ②婚活・…

麻耶雄嵩著「隻眼の少女」感想(ネタバレ含む)

~はじめに~ 本日ご紹介するのは麻耶雄嵩著「隻眼の少女」である。本作は本格ミステリ大賞、日本推理作家協会賞を受賞した作品である。本日はこちらの感想について語りたい。 以下、ネタバレを含みます。 未読の方はご注意下さい。 ~あらすじ~ ~おもしろ…

辻村深月著「スロウハイツの神様」感想(ネタバレ含む)

~はじめに~ 本日ご紹介するのは辻村深月著「スロウハイツの神様」である。本作は舞台化もされるなど話題となった作品である。本日はネタバレも挟みつつ感想を述べたいと思う。 以下、ネタバレを含みます。 未読の方はご注意下さい。 ~あらすじ~ ~おもし…

ゲーム「ヴァルキリーエリュシオン」を語る(ネタバレ注意)

~はじめに~ 本日ご紹介するのは、ヴァルキリーシリーズ最新作にあたる「ヴァルキリーエリュシオン」である。本作については、発売前から公開情報を記事にしてきたが2022年9月29日に発売され、ようやく一通りクリアした。本日はその魅力・感想について語っ…

【10/7情報追記】スターオーシャン6 THE DIVINE FORCE

~はじめに~ 本日は、2021年10月末に発表されたスターオーシャンシリーズ最新作「スターオーシャン6 THE DIVINE FORCE」について、公開されている情報を基に語っていきたいと思う。 スターオーシャンシリーズとは スターオーシャン6 THE DIVINE FORCEについ…

青柳碧人著「むかしむかしあるところに、死体がありました。」感想(ネタバレ含む)

~はじめに~ 本日ご紹介するのは青柳碧人著「むかしむかしあるところに、死体がありました。」である。本作は昔話を基にしたミステリとして注目を集め続編も発売されている。本日はネタバレも挟みつつ感想を述べたいと思う。 以下、ネタバレを含みます。 未…

道尾秀介著「いけない」感想(ネタバレ含む)

~はじめに~ 本日ご紹介するのは道尾秀介著「いけない」である。本作はこれまでに無い方式での謎解きや結末が楽しめるミステリとして話題を呼んだ。本日は私なりの解釈と感想について述べたいと思う。ネタバレ要素満載なので未読の方はご注意いただきたい。…

辻村深月著「かがみの孤城」感想(ネタバレ含む)

~はじめに~ 本日ご紹介するのは辻村深月著「かがみの孤城」である。本作は2018年に本屋大賞を受賞した作品で、2022年に劇場アニメ化が発表され再び注目を集めている。ミステリでは無いが真相を予測して読んでいく展開は似ているので読んでみた感想を述べた…

【9/18更新】祝・ヴァルキリーシリーズ最新作「ヴァルキリーエリュシオン」2022年発売決定!

~はじめに~ 本日は、つい先日発表されたヴァルキリーシリーズ最新作「ヴァルキリーエリュシオン」について、公開されている情報を基に語っていきたいと思う。 ヴァルキリーシリーズとは ヴァルキリー エリュシオン について ◯体験版配信 ○7月6日公開情報 …

名作ゲーム「スターオーシャン3 Till the End of Time ディレクターズカット(SO3DC)」

~はじめに~ 今回ご紹介するのは、「スターオーシャン3 Till the End of Time ディレクターズカット」(SO3DC)である。以前、このブログの記事で「スターオーシャンシリーズ」については語らせていただいたが、その中でもSO3DCはリマスター版も合わせると1…

原田マハ著「総理の夫」感想(ネタバレ含む)

~はじめに~ 本日ご紹介するのは原田マハ著「総理の夫」である。本作は2021年には映画化もされた作品だ。ミステリとは全く関係ないが面白かったので感想を述べたいと思う。 以下、ネタバレを含みます。 未読の方はご注意下さい。 ~あらすじ~ ~おもしろい…

神永学著「心霊探偵八雲2 魂をつなぐもの」感想(ネタバレ含む)

~はじめに~ 本日ご紹介するのは神永学著「心霊探偵八雲2 魂をつなぐもの」である。本作は以前ご紹介した「心霊探偵八雲1 赤い瞳は知っている」の続編である。 以下、ネタバレを含みます。 未読の方はご注意下さい。 ~あらすじ~ ~おもしろいポイント~ …

辻村深月著「凍りのくじら」感想(ネタバレ含む)

~はじめに~ 本日ご紹介するのは辻村深月著「凍りのくじら」である。本作は本屋でたまたま見かけて手に取った作品だが、期待を遙かに上回る傑作であった。本記事ではその魅力を語っていきたい。 以下、ネタバレを含みます。 未読の方はご注意下さい。 ~あ…

伴名練著「なめらかな世界と、その敵」感想(ネタバレ含む)

~はじめに~ 本日ご紹介するのは伴名練著「なめらかな世界と、その敵」である。本作は表題の「なめらかな世界と、その敵」を含む6つの短編から構成されている。話題を呼んだこの本が文庫化され、早速読んでみたのでその感想を述べたいと思う。 以下、ネタバ…

神永学著「心霊探偵八雲1 赤い瞳は知っている」を語る(ネタバレ含む)

~はじめに~ 本日ご紹介するのは神永学著「心霊探偵八雲1 赤い瞳は知っている」である。心霊探偵八雲シリーズの記念すべき1作目で、主に3つの短編から構成されている。大人気シリーズの始まりがどういったものであったか見ていきたい。 以下、ネタバレを含…

まさきとしか著「あの日、君は何をした」

~はじめに~ 本日ご紹介するのはまさきとしか著「あの日、君は何をした」である。「完璧な母親」などで知られるまさきとしか氏。本作もそれに並ぶ傑作ミステリという事で読んでみたので感想を述べたい。 以下、ネタバレを含みます。 未読の方はご注意下さい…